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看護師の面接対策

看護師さんの
面接対策

面接が必要な理由

分かり易く表現すると面接は「お見合い」です。

一般的な選考フローとして書類選考後に面接となります。もちろん、経歴やこれまでの業務経験については応募書類である履歴書、職務経歴書である程度把握する事が出来ます。

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ただ、人柄や雰囲気、これまでどんなことに力を入れてきたのか、熱意など、採用側としては「会って話を聞いてみないと分からない」と考えている部分が多くあるのです。

特に看護師さんの場合は、患者や医師、同僚となる看護師、臨床検査技師、診療放射線技師などの他のコメディカルとのコミュニケーションを取る機会が多いお仕事です。

お人柄やコミュニケーション力などは直接会ってみないとわからないところ。そういった不明な点を解消する為に行われるのが面接です。

看護師の場合、この面接でほぼ合否が判定されると言って良いでしょう。

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この面接に合格する為に、「採用側の意図、チェックしているポイント」を踏まえて、たくさんの面接に同席したキャリアアドバイザーが、内定を得るための面接対策をお伝えします。

面接準備!身だしなみや言葉遣い、心構えなど

面接では、第一印象が重要だとは理解されていると思いますが、ご自身の想像以上に選考に影響すると考えたほうが良いでしょう。

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コミュニケーションで相手の印象に与える影響として、「話の内容(言語情報)が7%、口調(聴覚情報)が38%、表情(視覚情報)が55%」とも言われています。

身だしなみを整えて、明るく笑顔でハキハキとお話しすると、ご自身が思う以上に相手からの印象は上がります。

「男性」が身だしなみに関して、気を付けた方がいいポイントはありますか?

A.「清潔感」は面接時の服装における最も重要なポイントです。

看護師の方は普段は白衣で仕事をしますので、「スーツを着て仕事をするわけでない」といった考えを持たれるかもしれませんが、面接はスーツが無難です。

黒や紺、グレー系などの濃い色のスーツがお勧めです。ワイシャツは白にして、ネクタイもシンプルな柄が良いでしょう。靴は黒色のビジネスシューズ、靴下は黒色かグレーのものを着用して下さい。白や柄の入った靴下はNGになります。

尚、男性は特に「ひげ」「髪形」には気を遣いましょう。当直明けでお疲れの時でも、必ず事前に手入れをしましょう。

「女性」が身だしなみに関して、気を付けた方がいいポイントはありますか?

A.服装は黒や紺、グレー系など濃い色のパンツスーツが基本になります。

シャツの色は白がベストです。また、フリルやレースのあるカジュアルなものも避けてください。靴はシンプルなパンプスで、ローヒールなものが良いでしょう。

かばんはA4書類が入る大きさのビジネスバッグにしましょう。応募書類を持参するケースがほとんどですし、面接で資料を渡されることもあります。色は黒が基本です。逆に、ブランドのロゴが目立つものや派手なデザインのものは避けましょう。

面接の施設に到着したら、まずどうする?建物への到着から去るまでの流れを知る

面接時の訪問~面接を経て、施設を退出するまでの流れを説明します。

また併せて注意点もお伝えします。選考は面接時だけではなく、訪問時点から始まっています。挨拶や言葉遣いといったマナーは特に注意しましょう。

施設への到着から部屋に通されるまで

施設に到着したら、総合受付にお伺いします。コートは施設の入り口前で脱ぎ、手に持って入るのがマナーです。

受付では、「本日XX時に○○事務長と面接のお約束を頂戴しております、□□と申します。」と、ご自身の名前と訪問先担当者名、面接に訪問した旨をお伝えします。

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約束時間の5~10分前に訪問するのが良いでしょう。

早く着いたからといって、20~30分前などに訪問をするのは、失礼にあたります。

尚、遅刻が見込まれる場合は、例え1~2分の遅刻であっても必ず電話で事前連絡をしましょう。

受付で要件を伝えると、採用の担当者や事務の方がお迎えに来るケースが多いです。

お迎えに来られた場合には、必ず「はじめまして、○○と申します」と挨拶をしましょう。その際に、名刺を渡される事がありますが、こちら側からの名刺の提出は不要です。

面接部屋への入室から退室まで

一般的には会議室で面接を行うケースが多いです。

会議室まで案内されますので、先方がドアを空けて「どうぞ」と言われてから、「失礼します」と言ってから入室します。

椅子に座る際も、何も言わずにいきなり座ってしまうのはマナーに反します。ここでも、「どうぞ」と言われてから「失礼いたします」と一言言ってから座ります。

面接前に応募書類の提出を求められますので、履歴書と職務経歴書、看護師免許証のコピーを「よろしくお願い致します」と一言添えて渡ししましょう。

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その後、面接官が入室してきたら、すぐに立ち上がります。面接官が挨拶をしますので、「○○と申します。本日はよろしくお願いします」と挨拶をします。

ここでも「どうぞ」と言われてから着席します。

全員が着席すると、面接がスタートします。

施設見学ののち、施設を出る

面接の後に見学となるケースが多いです。廊下ですれ違う職員や現場の看護師さんにも「こんにちは」と挨拶をしましょう。

面接だけが選考では決してありません。見学時の印象も選考材料となりますので十分に意識して下さい。

また、見学では積極的に質問をすることが大事です。人員体制や業務の流れ、設備などについて疑問を残さないように努めましょう。

見学が終わると選考は終了になります。「本日は有難うございました」と御礼をお伝えして退室します。 施設の出口では改めて御礼の挨拶をします。尚、コートやマフラーは必ず施設を出てから着るようにしましょう。

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場合によっては、見学もなく面接のみで終了となる事もありますが、その際には「施設内の見学は可能でしょうか?」と聞いてみましょう。

見学がない場合、実際に働いた際のイメージがしにくく、最終的な入社の判断が出来ない方が多いです。有意義な時間にする為にも、遠慮なく見学の打診をしてみて下さい。

それでも「見学が出来ない」と言われた際には、残念ですが止むを得ない事とご理解下さい。

いざ面接!質問の流れや、よくある質問と模範回答

面接の流れとしては、まずは「自己紹介」からスタートする事が多いです。

その後、履歴書に書いてある内容の確認、具体的なお住まいや、学歴、経歴、通勤時間などの確認。

次に、経歴に沿って勤務先の入職年から仕事内容の詳細について質問があります。仕事内容は職務経歴書に書いてある内容を深堀りされていきます。また、転職理由や志望動機なども含めて一般的な質問が続きます。

他にも思考やお人柄を確認して施設との相性を見る質問など、バラエティに富みます。最後に、質疑応答となります。

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よくある一般的な質問としては、自己紹介、今までの転職理由、今回の退職理由、志望動機、経歴の説明、長所と短所、希望給与、入職時期などです。

看護師に限らず、面接で一般的に聞かれる質問です。具体的な質問内容と回答例をお伝えしていきます。

1.自己紹介

自己紹介は、1分程度で話せるように準備しましょう。

自己紹介は一番最初に話すケースが多いため、ここで短すぎると最初のインパクトとしては印象が薄くなりますし、長すぎても内容が相手に伝わりません。適度にコンパクトにまとめる必要があります。

具体的にどのように回答すればいいのか?自己紹介の実例は以下になります。

看護師
看護師

私は〇〇の理由で看護師を志しました。▲▲学校を××年に卒業し〇〇病院に勤めて~年になります。現職では、〇〇科に配属となり、主に▲▲の業務に従事しております。

常日頃から~~を心掛けて看護師の仕事をしております。この経験を活かして貴院に貢献したく応募させていただきました。本日はどうぞ宜しくお願い致します。

職歴が幾つかある方は、全ての経歴を話す必要はありません。主として勤務してきた経験を中心に話されると良いでしょう。

ざっと、上記で1分程度になるかと思いますので、上記の流れにご自身の経験などを当てはめて、自己紹介を準備してみて下さい。

2.転職理由

在職中の場合、「転職理由=転職を考えている理由」になります。

回答のポイントとしては、現職の不平不満を感情的になって話すのはNGです。転居などやむを得ない場合を除けば、転職は何かしらの不満があることは面接官も承知しています。例え理不尽な人間関係が転職理由であっても、面接官は実際にその現場がわかりません。

感情的になって「どれだけ今が辛いか」を懸命に長時間話すと、共感されにくくなる傾向もあります。また、「うちでも同じような事があるよ」と言われると返す言葉がありません。

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転職理由はスキルアップなど仕事に対する前向きな理由や転居・結婚・育児など物理的に止むを得ない理由が最も理解されやすいです。

人間関係などのネガティブな理由は極力避けたほうが良いでしょう。

また、すでに退職をしている方にはもう一つ質問が加わり、「どうして次が決まる前に辞めたのか」ということも聞かれます。

どうしても既に退職している方に関しては、辞めざるを得なかった理由、例えば人間関係などのネガティブな理由があるのではないか?と捉えられがちです。

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「忙しくて面接に行ける時間が無かった」「次が決まっても強い引止めで退職できるか不安が大きかった」など、早期に退職した理由を、簡潔丁寧に回答できる準備をしておきましょう。

3.志望動機

「志望動機」は、最も重要かもしれません。応募している時点で何かしらの興味を持っているはずですので、あまり深く考え過ぎずにそれを率直に答えるのが良いでしょう。

ポイントとしては、施設と業務内容に対する関心をそれぞれ分けて回答できるように準備しておくのがコツです。

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転職理由と志望動機は、つながりあることが大事です。

「○○がしたい」「□□の環境で働きたい」と思っているものの今の職場ではどうしても実現できないが、応募先施設では「○○や□□がかなえられると思った」と一貫性があると、面接官が納得する可能性が高くなります。

4.経歴の説明

ここで言う経歴とは、具体的な仕事内容も含まれます。

施設名や在籍年数だけではなく、部門の人数やご自身の業務内容、仕事をするうえで意識していること、などまで簡潔に回答するのがポイントです。

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職務経歴書だけではわからないこと、具体的にはどんな環境でどのように働いているのかを面接官がイメージ出来るよう意識して説明されることをお勧めします。

ただ、あまり長々と話をする必要はありません。簡潔に概要を話す程度で大丈夫です。

細かな点についてはまた質問がありますので、その時に丁寧に回答すれば問題ありませんのでご安心ください。

5.長所と短所

「長所と短所」も、質問頻度としてはかなり高くなっています。

「いきなり聞かれて答えに詰まってしまった・・・」というお話もよくお聞きします。

上司や先輩など一緒に働く方からの評価をお伝えできると理想です。ご自身で自覚していることよりも、客観的な評価の方が説得力は高いと面接官は感じるためです。

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尚、欠点については例えば、「一つのことに取り組むと、徹底的にやろうとのめりこみすぎるところがあります。

予定を詰め込みすぎない、一人で抱えすぎないように心がけています」と、弱みをどう克服しようとしているかも必ず付け加えましょう。

6.給与

現職(前職)の給与は、正確な額を答えられるようにしましょう。

施設によっては、昨年度の源泉徴収票や前月もしくは直近3か月分の給与明細書のコピーを面接時に持参するケースもあります。必ず昨年度の年収や月給は調べておきましょう。

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尚、面接官が聞いている給与とは税込(額面)の金額のことです。この質問に手取りで答える方がいらっしゃいますが、手取りと額面の金額は大きく異なります。

中途採用の場合は前職の給与を考慮して最終的な給与が決まる事も多いです。

ここで手取りを答えてしまうと、最終的な給与条件を掲示された際に、現職よりもかなり低くなってしまう事もあります。

正確な額面の月給は、面接前に必ず把握しておきましょう。

7.入職時期

既に退職している方は「いつからでも」「すぐにでも」と回答していただければ問題ありません。

また、退職日が決まっている方は、「○月末で退職になりますのでそれ以降でしたらいつでも可能です」との回答になると思います。

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在職中で退職日が決まっていない方は院内規定にプラスして余裕を持たせるのが無難です。

院内規定が「1ヵ月の退職の申し出」となっていても、実際は退職交渉や引継ぎを考えると規定通りに行かない場合もあります。

一般的には、内定受領から3か月以内での入職が限度と覚えておくと良いでしょう。もちろん、早ければ早いほど歓迎されますが、在職中の場合は内定受領後1~2か月が標準的な期間になります。

8.看護師ならではのよくある質問

看護師を目指したきっかけ

面接では、看護師ならではの質問もいくつか聞かれます。まずは、「看護師を目指したきっかけ」を聞く質問です。

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これは看護師だけではなく、他のコメディカルでも他の職業でも聞かれる質問かと思います。

特に看護師を目指されるきっかけが誰しもあり、それを知る事により、あなた自身の人間性や考え方、今までの生活環境、家族との関係性など、意外と深い事を知る事が出来る質問です。

個人的なエピソードを含めるのが理想的ですが、何よりも正直かつ誠実に答えれば問題ないかと思います。

印象的な患者とのエピソードについて

看護師は患者とのコミュニケーションを取る機会が、他の医療職よりも多いお仕事かもしれません。過去の患者とのエピソードを聞く事により、患者とのコミュニケーションの取り方、患者への想い、医療に対する考え方や緊急時の応用力など、看護師としての本質、能力などを把握できる質問です。

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少なからず看護師の経験をしていれば、答えられる質問かと思いますが、とっさに質問されると答えがでてこない事があるので、2~3個のエピソードは準備しておいた方が良いでしょう。

過去のインシデントについて

誰しもが少なからず経験のある事かと思いますが、なければ「ありません」とお答えいただいて問題ありません。

インシデントがあったからといって面接で不利になる訳ではありませんので、率直にお答えいただいた大丈夫です。どのような予防先を取ったかまで話せるように準備しておくと良いでしょう。

患者と接する上で、意識していることはありますか?

特に健診施設の面接で聞かれる事の多い質問です。

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受診者は健常者が多い為、接遇面が重要視される職場です。

最近の健診施設はホテル並みに内装やアメニティが充実しているところが多くなっております。

サービス業としての意識が強くなればなるほど、接遇面が重視されますので、面接でもよく聞かれる質問です。

意識していないという事はないと思いますが、実際の経験した事を踏まえて回答できると良いでしょう。

9.「何か質問はありますか?」対策

面接の最後に聞かれますが、ここで「特にありません」と答えますと評価や印象は大きく下がります。

質問の質と量は施設への関心度と直結します。そのため、質問が無いということは、真剣度合いや関心が弱いと判断されると覚えておきましょう。

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その場で質問を考えても良いですが、事前に質問は最低でも3~5つは準備しておきましょう。

仕事内容に関する質問を重点的に聞くのが望ましいです。

残業や有休の取りやすさなども事前に聞いておきたい事かと思いますが、あまりこの手の質問を多くするとネガティブに捉えられる可能性があります。どうしても質問しておきたい事だけに限定しておいた方が良いでしょう。

具体的な給与は内定の際に提示がありますので、面接時にお聞きするのは控えましょう。

面接対策のまとめ

第一印象が重要
身だしなみや言葉遣い、心構えなどの準備

面接は事前準備が重要
一般的に聞かれるであろう質問の回答の準備

看護師ならではの質問も
具体的なエピソードを交えた回答の準備

面接は事前準備がすべてです。

予想していない質問に詰まることもありますし、緊張してうまく答えられないこともあります。それでも、面接準備をしていれば防げる可能性が広がりますし、何よりも気持ちに余裕が生まれます。

面接に通過しやすい方は、想定質問の回答やマナーをきちんと事前に準備、確認をしている特徴があります。

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